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どのような合併症があるの?

潰瘍性大腸炎の合併症には、腸管(大腸)に起こるものと、腸管以外の全身に起こるものがあります。

主な腸管合併症

<緊急手術が必要な合併症>
大量出血
大腸粘膜の損傷により血管が破れ、大量出血が起こる。
 
穿孔
大腸の壁に穴が空いた状態。
 
中毒性巨大結腸症
強い炎症により大腸の動きが低下し、ガスがたまって腸の一部が異常に膨らみ、発熱などを伴う。
<長期の経過で注意が必要な合併症>
大腸がん
罹病期間が長くなると発がんリスクが高まるため、早期発見のため定期的な内視鏡検査や生検を行う。

主な腸管外合併症

腸管以外の全身に起こる合併症としては以下のものがあります。

主な腸管外合併症のイラスト。眼症状、アフタ性口内炎、肝胆膵病変、強直性脊髄炎、腎臓結石、尿管結石、骨粗鬆症、関節炎、静脈血栓、結節性紅斑、壊疽性膿皮症

日比紀文 監修:チーム医療につなげる!IBD診療ビジュアルテキスト, 羊土社, 61, 2016より作図

参考:日比紀文 監修:チーム医療につなげる!IBD診療ビジュアルテキスト, 羊土社, 58-61, 2016
一目でわかるIBD 炎症性腸疾患を診察されている先生方へ 第三版, 21, 2020