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潰瘍性大腸炎(UC)の症状は?

潰瘍性大腸炎(UC)は、大腸に原因不明の炎症が慢性的に起こり、ただれ(びらん)や潰瘍ができ、血便や下痢、腹痛などの症状があらわれます。

根本的な発症原因は明らかではありませんが、何らかの遺伝的な要因に、食生活の変化・ストレス・衛生状態などの環境的な要因が組み合わさることで、本来、自身の身体を守る働きをする免疫が自身の細胞や組織を誤って攻撃してしまい、大腸で炎症を引き起こす疾患と考えられています。

主な症状
血便、粘血便、腹痛、下痢、排便後の残便感、便意切迫感
 
全身症状
発熱、頻脈、貧血、脱水、食欲不振、体重減少など
 

炎症は、一般的に肛門に近い直腸から始まり、徐々に大腸全体へと広がっていきます。炎症の程度や範囲は人によってさまざまで、治療は病変の広がりに合わせて行われます。

潰瘍性大腸炎の病変の広がりの図

潰瘍性大腸炎の皆さんへ 知っておきたい治療に必要な基礎知識 第4版,4, 2020
http://www.ibdjapan.org/patient/pdf/01.pdf(2025年3月閲覧)より作図